Likelyレビュー

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初めて「民泊」を使ってみた体験談

このエントリは初めて民泊を利用した体験談です。
これまではマリオットやIHG、ヒルトンなど、大手のチェーンを利用することがほとんどだったので違いを備忘録としてまとめてみます。

これはあくまで私が1回泊まってみた民泊の話ですので、設備・備品・サービスの質は一例ということで。

 

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アイキャッチはヨコハマの夜景です。民泊とは関係ないです。

 

 

民泊とは

民泊とは、一般の民家に泊まることを指すようです。
今回宿泊したのはおそらく民泊ビジネス用に建築された建物で、普段は誰も住んでいない家のようです。
なので狭義の民泊とはちょっと違うかもしれません。

 

民泊を利用することになったワケ

2021-2022の年末年始の旅行で利用したんですが、「どうせコロナ落ち着いてないでしょ」と思ってまったく計画していませんでした。
ところが意外なほど落ち着いていたので急遽ホテル探しをしたのですが、出遅れたのでなかなか見つからず。
そして今回は5人一部屋で探していたのでより選択肢が少なく。

という経緯があり民泊が選ばれました。
予約は普通にYahoo! トラベル(裏は一休)を利用しました。

なお、年末年始というピークでしたので10万円/泊(素泊まり)というなかなかのお値段です。閑散期なら5万円/泊ぐらいみたい。

 

実際に泊まってみた感想

アクセス

「民」泊なので、普通の民家エリアにあります。大抵の場合は駅からある程度の距離があるでしょう。晴れていればよいですが、雨だとちょっと辛いところ。
クルマで行くなら特に問題はないと思いますが、駐車スペースが狭いと運転スキルを求められるかもしれません。

 

設備

最近新築された物件のようで、なかなかきれいでした。最新のキッチン設備、家電が揃えられていました。

私はマンション住まいなので、子どもたちが戸建てのおうちを楽しんだようです。
屋上にも出れるので非日常感はとてもよかったです。

ただ、お風呂の湯張り中にシャワーを使うと止まってしまうなど「あーホテルじゃなくてやっぱり”家”なんだな」と実感したり。

 

アメニティ

バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシ、コットンセット、クシなどなど、高級ホテルにならって提供されていました。

 

調理器具

フライパン、トング、ザル、包丁、キッチンバサミ、菜箸、トースター、オーブンレンジ、ホットプレート、炊飯器等ほぼ全てが揃っていました。
ただ、油でヌルヌルだったりフライパンのコーティングが完全に死んでいたり、ホットプレートの焦げ付きが落ちていなかったり・・・今回利用したところは「使った食器は自分で洗って」というスタイルでしたので前回の利用者の洗いが甘かったんでしょうね。

とはいえ運営側がノーチェックというのは・・・うーん。

 

チェックイン手続き

施設にスタッフはいないので、事前に通知された暗証番号を入力して入室します。
チェックインはタブレットで行うのですが、本人確認のためという理由で写真撮影を求められます。
インバウンド客向けのシステムのようで、パスポートと一緒に撮影するのが前提のようですが、日本人はパスポートの提示は不要とのこと。じゃあ何と照合するのか・・?本人確認のしようがないのでは・・・?チェックイン後に別人が出入りしたりするのを防止するため?

なお、タブレットは常時充電されていていつか爆発しそうで怖いです。

ちなみに玄関ドアにはカメラが設置されていて、入室する人数のチェックは行われているようです。

 

一棟貸しとは限らない

今回利用した民泊は二世帯住宅みたいな構造で、別々に貸していました。
入り口はそれぞれ独立しているとはいえ、同じ建物に他人が宿泊しているのであまり騒いだりすると迷惑がかかってしまいます。
民泊、バケーションレンタル = 貸し切りという認識でいたのでちょっと想定外でした。

 

食事の調達は自分たちで

宿を借りているだけなので食事は自分たちで用意する必要があります。
宿として提携している飲食店が紹介されていましたが、

  • メニューはインスタを見て(見たけどわかりにくすぎる)
  • お店によっては前日までの予約が必要
  • 定休日は使えないよ、いつ休みかは自分で確認してね

と使い勝手がよいものではありませんでした。
昨今はデリバリーサービスが発達しているので、なにか頼めばいいか・・と思いましたがお正月は閉まっているお店が多いことに加えて、UberEatsは「配達パートナーが見つかりません」と言われ断念。そりゃお正月は休みたいですよね・・・。

今回宿泊したのは市街地でしたが、郊外だったりするとそもそもお店が無い場合もありますので、出前館やUberEatsで住所を宿泊先に変更して事前に確認することをおすすめします。

結局最寄りのスーパーで食材を買ってきてご飯を作りました。

 

備品の追加は事前に連絡する必要がある

追加のアメニティは数日前までに連絡をくれという案内がありました。
とはいえこういうのって当日足りなくなるワケで、事前に予想するのって難しいですよね・・・追加も結構な料金が取られるので、事前にわかるなら自分で買っていくよっていう。

 

周辺住民に迷惑をかけられない

民泊は民家のエリアに建っています。宿泊者にとってはその日1日だけ騒いでしまっただけでも、周辺の住民にとっては毎日だったりするんですよね。
「さわぐなよ?絶対に外でバーベキューとかするなよ?夜は外に出るなよ?」としつこく案内がありました。
ここは運営側も結構苦労してるんでしょうね。

パーティとかしたい場合は民泊はあまり向いていないかもしれません。ちなみにこのルールを破ると即退去&罰金ということでした。

 

ドアガードがない

玄関はオートロックなんですが、普通はカギの上に金属の追加のカギ(ドアガードというらしい)があるじゃないですか?それが無かったんですよね。
有事の際に外からスタッフが入るためだと思いますが、昨今はホテルでも「ドアガードをしっかり掛けてね」と案内されるのに、防犯より運営側の事情が優先されているのは納得いかない。

 

ごみ分別が要求される

民泊が建っている自治体のゴミ出しルールに沿って、ゴミの仕分けが要求されます。今回泊まったところは自分が住んでいる自治体よりもルールが細かくてめんどくさかったです。

 

スタッフへの電話がつながらない

ちょっと不明点があったので連絡先の電話番号に掛けたんですが、なんとつながらない。
民泊の運営なんて個人レベルなので当たり外れが激しいのかも。

入室できない等のトラブルを考えると組織として対応できるホテルのほうが安心ですね。

 

掃除が適当

床がひと目でわかるほどゴミだらけでびっくりしました。でも大丈夫、掃除機も設置されているので自分で掃除すればヨシ!(よくない)

 

タオルが臭い

人数分のタオルがありましたが、1枚だけ生乾き臭がすごかったです。これも洗濯乾燥機が備え付けられているので洗えばヨシ!(よくない)

 

まとめ

終盤は今回たまたまハズレだった部分でしたが。

あたらしい物件を選べばハード面での満足度は高いですね。

問題はソフトのほうです。今回の民泊は「個人がホテルごっこしてる」という感じです。これは実際に泊まらないとわからないので難しいですが。

ここで頼りにしたいのが口コミなんですが・・・私としては批判的なレビューが書きづらいんですよね。こちら(客側)の住所・氏名・顔写真が取られているので報復として何をされるかわかりません。(相手も個人なので)。

民泊も統廃合が進んで大手の民泊チェーンみたいな組織が出来ると思うので、その時まで見送りかなーという気持ちです。