Likelyレビュー

買ったものを丁寧にレビューしていきます!たぶん。

プロジェクター「EH-LS500」をテレビの代わりに導入した話

ソニーの55インチのテレビ(フルハイビジョン止まり)を愛用してきたんですが、

  • テレビ内蔵の機能(Youtube等)が相次いでサービス終了してしまった
  • 4Kのコンテンツを見たい
  • 子供がテレビをベタベタ触る年齢は過ぎた
  • 色々と調子が悪い

などの理由から、新しいテレビ探しが始まりました。

最終的にプロジェクターになったわけですが、検討から実際に導入後の話をまとめてみます。
これから買う方には役立つ内容・・・かもしれません。

 

 

プロジェクターを選んだ理由

まずは最初の分岐点、テレビにすべきかプロジェクターにすべきか。

同じサイズのテレビに買い換えるのが無難ですが、まあ面白くないですよね。
せめてインチアップしたいところですが、我が家のTVボードのサイズ的に乗らなそうで断念。
じゃあプロジェクターにしてみようかなーと思ったのがきっかけです。

テレビにあってプロジェクターに無い、主な機能としては

  1. 地デジ/BSチューナー
  2. 録画機能(外付けHDDで)
  3. 各種ストリーミングサービスに接続可能
  4. 画質の向上
  5. 高音質

このあたりでしょうか。こう見るとテレビってすごいですね。
プロジェクターにするとそれぞれ用意する必要がありますが、我が家にある機器を考えてみると

  1. 4K TVチューナーを持っている
  2. TVチューナーで録画可能
  3. Fire TV Stick 4K
  4. 画質は期待できず
  5. サウンドバーがある

このように、ほぼカバーできていました。
リモコンが分かれてしまったり、同時に複数番組の録画はできない等の不便さはもちろんありますが、機能としてはほぼ揃っているということで、プロジェクターの購入を決断。

 

プロジェクターの選定

次は機種の選定です。
実はほぼ決まっていました。エプソンの「EH-LS500」、もしくは「EH-LS300」です。

性能面で似ている他社製品もあったのですが、ビジネス用プロジェクターで散々お世話になっているエプソンという信頼性ですね。

 

購入の決め手をいくつか。

 

超短焦点型である

普通のプロジェクターはスクリーンの後方に設置して投影しますが、超短焦点型はスクリーン近くに設置することが可能です。
天吊りができれば通常タイプのほうが価格も抑えられて良いのですが、一般家庭(しかも賃貸)だと難しいです。

 

光源がレーザーである

プロジェクターというとやっぱりランプの寿命が気になります。テレビ代わりなのにランプ寿命を気にするのはちょっと・・・。
EH-LS300/500はレーザー光源は寿命が20,000時間で交換不要だそうです。

レーザーのおかげでプロジェクターの起動時間も早いとのこと。

 

3,600〜4,000ルーメンの高輝度

テレビ代わりなので明るいリビングでも見えてくれないと困ります。
EH-LS500は4,000ルーメン、EH-LS300は3,600ルーメンです。

ホームプロジェクターとしては最高レベルの明るさだと思います。

 

DLPではなく3LCD方式

DLPはRGBを高速にスイッチングしてフルカラーを実現するにの対して、3LCDは各色が常に表示されているらしいです。
インターレースとプログレッシブみたいな感じですかね?

テレビ代わりだと視聴時間も長くなるので、目が疲れにくそうな3LCD方式が好ましいと思いました。

 

300か500で迷いましたが、結局4Kに対応しているEH-LS500を選択しました。


機能面ではあまり違いがないのでどちらでもよかったのですが、400ルーメンの差で後々後悔したくないなーというだけですね。日中に見るので明るさは正義ということで。

EH-LS500のほうが上位機種なわけですが、EH-LS300はYAMAHA製スピーカー搭載で音質に限っては300のほうが良さそうです。
サウンドバーなどのオーディオシステムを接続する場合は関係ありません。

 

設置

プロジェクターなので単体で見ると「置く」だけですが、投写サイズ、台形補正等の作業が必要です。

 

設置する台(TVボード)

プロジェクター本体は375mmの奥行きがありますので、その長さ以上の台が必要・・・というわけではなく、脚(3点接地)は写真のようにちょっと奥まった位置にあります。
測ってみると「290mm」あれば置くことが可能です。

 

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投写サイズ

我が家では90インチ弱の距離に落ち着きました。
大きすぎると視線移動が増えて観るのに疲れる・・・でもせっかくなのでできるだけ大画面でみたい・・というバランスを取った結果です。

 

台形補正

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基本的には脚の長さで調整です。確認用の画面が用意されているのでやりやすいです。
本体は動かさず、リモコン操作でもある程度は調整できます。

 

システム構成

TVチューナー(レコーダー)やサウンドバーとどうやって繋ぐんだろう?とちょっと接続に悩みました。結果的に問題なく接続できましたが、一応図にしておきます。

 

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ホームプロジェクターということでHDMI入力端子は3つと多めですが、1つは前面についているため実質2ポートです(前面は付属のAndoroid TV端末の接続用)。

 

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前面のHDMIポートはAndroid端末を収納するスペースとUSB電源、HDMIポートも用意されています。
ここにFire TV Stickを入れることもできます。

なんとなく「サウンドバーを経由させることでサウンドバーから音が出るのかな」と思っていたんですが、4Kチューナーの音もサウンドバーから出力されました。
一旦すべてプロジェクターに映像・音声が入り、そこからARCでサウンドバーに出力されるようです(当たり前なのかもしれませんが)

 

4Kチューナー

東芝 BS/CS 4K録画対応チューナー 新4K衛星放送対応 TT-4K100 を使用しています。

HDMI切替器の配下でもよかったんですが、視聴頻度が最も高いのでHDMI切替器を操作しなくて済むようにプロジェクターに直結としました。
HDMI CECにより、チューナーの電源ONでプロジェクターも起動してくれます。TV映像が映るまでは10秒ぐらいです。

 

HDMI切替器

切替器はサンワサプライの 4K・HDR・HDCP2.2対応HDMI切替器(4入力・1出力) SW-HDR41L を購入しました。
自宅に以前からあった切替器は4KにもHDCP2.2にも対応していなかったので。

この製品は自動切り替え機能(電源ONでそれがINPUTとして切り替えてくれる)がついていますので基本的には電源を入れた機器がプロジェクターに投影されます。とはいえ完璧ではないですね。MacやFire TV Stickは常時起動(?)しているせいかもしれません。

切り替わらないだけならまだしも、たとえば録画予約が開始したタイミングで信号が出てしまい、誰も見てないのにディスプレイ(プロジェクター)が起動してしまうこともあるようです。そのような場合に備えて、この製品は手動切替モードにも変更できるので選定しました。

なお、本体は非常に軽いです。価格からするともう少し重厚感が欲しいところ。

 

サウンドバー

音声は ソニー サウンドバー HT-X8500 デュアルサブウーファー内蔵 4K HDR HDMI付属 Dolby Atmos DTS:X (オンラインライブやゲームにもお勧め)Bluetooth 対応 から出力しています。

プロジェクターの音声主力設定を「AVアンプ」にしているので、接続されているすべての機器の音声をサウンドバーから出すことができます。

サウンドバーについてはこちらをどうぞ。

www.likely.jp

 

 

期待通り・想定通りだった点

音質

EH-LS500のスピーカーは前評判通り「鳴るだけ」ですね。EH-LS300のヤマハ製スピーカーはわかりませんが、500のスピーカーに期待してはダメです。

 

騒音

レーザー出力100%にすると、空気清浄機の標準ぐらいの騒音です。個人差はあるでしょうが、私は全く気になりません。
出力を下限の50%まで下げると非常に静かです。

 

壁紙のエンボスは意外と平気

平らなスクリーンを用意できればよいのですが、短焦点プロジェクターは投影する角度の都合上、平面が「シビアに」求められます。
リーズナブルなロールスクリーンでは、僅かなシワによって映像が大きく歪んでしまうかもしれません。

我が家では壁に投写しています。壁紙は多少の凸凹があります。凹部分はレーザー光が届いていませんが、意外と問題なく投影できています。

 

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プロジェクターが「黒」を表現するのは、光が出ていない = 壁紙の色になるので、まっ平らなスクリーンよりも凹凸のある壁紙のほうが有利かもしれません(部屋が明るい日中に見るなら)。

 

遅延

PCやゲーム機も繋ぐので遅延が気になっていましたが、このプロジェクターでは遅延を感じません。
以前使用していたテレビの「ゲームモード」と同じか、それより低遅延に感じます。

 

目の前で大画面が楽しめる

リングフィットアドベンチャーを遊んでいて気づいたんですが、スクリーン(壁)の前に立ってプレイできるのは超短焦点型ならではのメリットですね。
普通のプロジェクターだと後方に設置されるので、自分の影が出来てしまい遊べません。
「TV代わり」としてのプロジェクターは超短焦点型であることは必須な気がします。

 

期待はずれ・想定外だった点

明るさ

テレビ代わりなのでリビングに設置していますが、やはり日中は厳しいですね。
色がかなり薄くなってしまいます。遮光カーテンを閉めることで対応しています。4,000ルーメンでもダメだと、ビジネス用の EPSON プロジェクター EB-2265U 5,500lm WUXGA 4.7kg が次の候補でしょうか。
ちなみに我が家は異常なほど日当たりが良い部屋なので、一般的な(?)日当たりであれば問題ないかもしれません。

窓がないシアタールームであれば、逆に明るすぎるかもしれません。
レーザー出力の調整範囲は50%から100%です。50%まで下げても夜は眩しく感じます。

 

明るさの自動調整が無い

テレビだと環境光センサーが付いていて、周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度調整をしてくれましたが、プロジェクターにはそのようなものはありません。
日中にレーザー出力100%で視聴、夜は50%に落として・・・という操作が必要です。

 

意外と距離が必要

「超短焦点型だし壁にピッタリ付けてお部屋を広く・・・」と考えていると結構裏切られます。
公式サイトに必要な距離が載っていますのでご確認ください。
ここに掲載されている投写距離は「レンズからスクリーン」の距離になっていますので、この距離に「142mm」を加算する必要があります。
(プロジェクターの奥行き全長は375mmで、レンズから背面端は233mm。差分が142mmです)。

この142mmを追加すると、壁からプロジェクター前面までの距離は以下の様になります。

  • 70インチ 522mm
  • 80インチ 632mm
  • 90インチ 702mm
  • 100インチ 762mm
  • 110インチ 832mm
  • 120インチ 892mm
  • 130インチ 962mm

大きすぎると疲れるので、90〜100インチで見ることが多いのですがそれでも70〜80センチ弱の距離が必要です。

 

意外と空間も必要

距離に加えて、空間も必要です。

  • 斜め後方に投写するので上部にものが置けない(通常のプロジェクターは棚の間に置けたりしますが、超短焦点型なのでそれは不可能)
  • プロジェクターの左側は排熱がすごいので物を置けない(詳しくは後述)
  • 投映サイズが非常に大きいので、TVを囲むようなTVボード&収納は設置できない

などなど、プロジェクター周囲の空間も占有することになります。

 

映像の滑らかさ

テレビだと「倍速」がよく付いてますね。フレーム間の補間をしてくれる機能ですが、プロジェクターでは無い・・・と思いきや「フレーム補間」機能が付いていました。

ただし4Kソースの場合は動作しないとのこと。処理能力的な問題でしょうか・・・。
現在の構成だとSwitch以外は4Kソースなので実質「使えない」・・・のですがどうしても試してみたかったので「4Kチューナーの出力を1080p固定にする」ことで確認することができました。

TV番組の最後に流れる出演者、製作者のテロップでフレーム補間ON/OFFを比較したところ、たしかに補間されてなめらかになっていました。ただ、時々不自然な感じになったりするので結局オフで使用しています。

 

(追記)
フレーム補間がONだと、音声と映像がわずかにズレるようです(映像が遅れる)。サウンドバー(HT-X8500)側で音声を遅延させることが出来る・・・のですが設定できず。
取説によると「HDMI入力時のみ」と記載があるので、ARCによる入力だとダメなのかも?

 

コントラスト比

2,500,000:1というとんでもないコントラスト比となっているのでさぞかしメリハリのある映像が・・と思いきやなんか違うんですよね。

「プロジェクターにとっての黒 = 視聴者にとっては壁紙の色(白色)」になってしまうので、ぜんぜん黒じゃないのが一つ。

そして「白が明るすぎる」というのが一つ。

まあ部屋を真っ暗にすれば黒になるんですけども。
TV代わりに使う(= 明るい部屋で使うことが多い)場合は、このコントラスト比の数字にあまり期待しないほうが良いです。

 

無線LANは内蔵されていない

プロジェクターなのでPCの画面ももちろん映せます。どうせならネットワーク経由、どうせならWi-Fi経由で投映しようかなと思って無線LANの設定をしようとしたら、項目がグレーアウト状態。

サポートに問い合わせようかなーと思いつつ念の為取説を最初から読んでみたら。なんと無線LANモジュールは「別売り」でした。予想外。

「ホーム」プロジェクターなのであんまりニーズは無いのかもしれないですね。必要な方はこちらの無線LANユニット「ELPAP10」をお求めください。

 

スクリーンに僅かな歪みも許されない

壁に投影しているので歪みとは無縁・・・と思っていたら、そうではありませんでした。
壁も真っ平らというワケではなく多少は歪んでいるようで、スクリーン上部(投写角度が最もきつい)で映像が若干歪んでいます。
特に横スクロールの字幕(災害時のテロップなど)がわかりやすく、うねうねしながら流れていきます。

普段は気になりませんが、文字を横にスクロールすることが多い場合は完璧なスクリーンが必要かもしれません。

 

ホコリがすごい

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構造上、レンズの上にカバーが付けられないためホコリがどんどん積もってきます。
超短焦点型ならではの欠点でしょうか。

 

注意点

子供がいる場合

超短焦点型なので光を目にする可能性は低いとはいえ、レーザー光を直接見ないように注意する必要があります。
人が近づいたら暗くなる、などの機能はありませんので「覗いてはいけない」ことを子ども自身が理解できる年齢でないと設置は難しいかもしれません。

 

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EH-LS500本体に「RG2(リスクグループ2)とありますので調べてみたところ、「意図して覗き込まない限りは傷害を負うことはなく安全に使用できる」出力のようです。

詳しくは「レーザーを光源とするプロジェクターの安全に関する要求事項」をご確認ください。

なお、排熱はかなりありますがレンズ部分含めて「触ったら即やけど」するような温度ではありません。

 

排熱

本体左側から排熱されますが、この熱量がかなりのものです。
最初は知らずにTVチューナーと外付けHDDを置いていたんですが、両方ともアツアツに。

レーザー出力に比例して排熱も増えますが、最低の50%にしてもかなり熱いです。左側20cmぐらいは物を置けません。

 

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体温計(物体の測定モード)で測ってみたところ、排熱口の表面温度は43度でした。
これはレーザー出力50%時に計測しています。風量もそこそこありますので周辺が35度ぐらいまで上昇します。

木製のTVボードの場合、熱によって悪影響があるかも?

 

ロボット掃除機にピントがずらされる

位置や角度、ピントを完璧に合わせてもいつの間にかズレてることが何度もありました。誰かがぶつかったのかなーと思っていましたが、どうやらルンバが衝突したときに台ごとズレてしまっていたようです。

我が家のプロジェクター台はホームエレクターで組んでいるので、板を追加して壁に密着するようにして改善しました。

重厚なTVボードがある家庭なら無縁のはず。

 

プレミアム HDMIケーブルが必要

プロジェクターにはHDMIケーブルが付属していないので、自宅にあったHDMIケーブルで適当に繋いだら映像が出なかったり、音声が途切れたりと色々な不具合が・・・
4Kを伝送するためには「プレミアムHDMI」ケーブルが必要だそうです。

おそらく自宅にあるケーブルはすべて4K非対応だと思われたので全部捨てて、新たに購入しました。
コスパが良さそうでエレコムのケーブルを購入。問題なく使えています。

 

HDMI CECの相性?

HDMIの連動機能は相性が結構あるみたいなので、動作が確認できたものを記録しておきます。
プロジェクターのHDMI連動機能は全てONにしている状態です。

動作OK
  • Switch電源ON → プロジェクターON(HDMI切替器経由)
  • 4Kチューナー電源ON → プロジェクターON
  • Fire TV Stick 4Kのスリープ解除 → プロジェクターON(HDMI切替器経由、ただしたまに失敗)
  • サウンドバー電源ON → プロジェクターが起動しないこと(サウンドバー単体で使うこともあるので)
  • プロジェクター電源OFF → 4Kチューナー電源OFF
  • プロジェクター電源OFF → サウンドバー電源OFF

 

動作NG

NGかどうかわからないのですが、個人的に動くことを期待していたけど動かなかった一覧です。

  • 4Kチューナー電源OFF → プロジェクターOFF(されそうだがされない)
  • Switch電源OFF → プロジェクターOFF(されそうだがされない)

 

結論としては

  • 電源を入れたいときは視聴したい機器の電源をONにする
  • 電源を切りたいときはプロジェクターの電源をOFFにする

この運用で間違いないと思います。

 

相性の良い照明

壁に映像を投映していると、照明(シーリングライト)によって色が薄くなってしまうんですね。かといって消してしまうと部屋全体が暗くなってしまう・・・

そこで照明を下記製品に買い替えてみました。

パネル単位でON/OFFをコントロールできるので、プロジェクター利用中はセンターパネルだけONにすると部屋の明るさとプロジェクターの見やすさがある程度両立できるようになりました。

 

まとめ

想定していなかった点がいくつかありましたが、やはり大画面は素晴らしいです。
ゲームは没入感がすごいし、部屋をきちんと暗くすれば映画館です。

価格を考えるとなかなか踏み切れないかもしれませんが「最悪売ればいいや」ぐらいの気持ちで買ってみると楽しい未来がきっと・・・。

壁紙や日中の明るさ、接続機器との相性など環境に左右されやすいので、どうしても不安という方はレンタルサービスを利用するのも手ですね。
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