以前から気になっていた「Google Nest Doorbell」を買ってみました。使用感をまとめましたので参考になれば。
我が家は割とGoogle製品が多めで
などを設置している環境です。
似たような製品のスマ@ホームについてはこちらをどうぞ。
設置方法
戸建てというか持ち家なら自由に設置できると思いますが、問題は賃貸。
本来はベースプレートをネジ止めして設置しますが・・・結構大きいネジなので賃貸住宅に使うのはかなり抵抗があります。
購入前に賃貸派がどのように設置しているのかググったところ、大体は屋外用粘着剤や両面テープでベースプレートを固定しているようでした。
「でも剥がれそうだし塗装にダメージ与えたらやだな・・」と思い、ドアスコープを取り外してベースプレートを穴ごしに結びつけて設置してみました。
ドアベル(23,900円)の盗難に対して脆弱感は否めませんが、犯行画像はモーション検知できっと録画されますし、マンション自体の防犯カメラもあるしまあいいか、という感じです。
今のところは特に問題ありません。
他のデバイスとの連携
スマホームでは人感センサーが反応したら録画する、動体検知したらアラームを鳴らす、などの連携がありましたが、そのようなデバイス間の連携は無さそうですね。
周辺機器の充実に期待です。
Nest Hubとの連携
連携というほどでも無いですが、Nest CamやNest ドアベルのリアルタイム映像をNest Hubで見ることができます。会話も可能です。
しかし過去の動画は見ることができないようです。
スマホとの連携
スマホのGoogle Homeアプリでカメラの動画や応答、過去の動画なども閲覧できます。
バッテリー持ち
画質やモーション検知の頻度などの環境によって左右されますが、我が家では約3ヶ月と判断されました(設置後48時間経過すると、駆動期間の見込みがアプリで示されます)。
暖かい今の時期で3ヶ月なので、バッテリーが消耗しやすい冬期だとどうなるのかは未知数ですね。
公式回答としては-20℃の環境ではバッテリー駆動時間が半減するとのこと。
北海道、東北、北陸、山間部などの寒冷地ではかなり駆動時間がかなり短くなりそうです。
バッテリー駆動は諦めて常時給電(公式に対応しています)で回避するしかないかも?
Wi-Fiの電波が届くか
屋外に設置されるものなので、一番気がかりだったのは「Wi-Fiが届くのか」という点でした。木造戸建てならそんなに心配いらないと思いますが、我が家はコンクリート造のマンションで鉄製ドアという環境なので。
結論としては問題なく設置できました。画質を「最高」にしても乱れなくライブ動画が見えています。
使用しているWi-FiルーターはNestファミリーのGoogle Nest Wi-Fiです。
もし圏外になってしまったら、拡張ポイントをドア付近に設置することで改善できるかもしれません。
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検知精度
我が家では「人物」「荷物」「モーション」を検知対象としています。
外廊下のマンションなので、通路の一部分と屋外が映っている状態。
人物認識は近距離でないと行われない
2m先を横切る人、は認識できなさそうです。登録の候補にも上がってきません。
見逃しもある
移動速度が早い場合もモーション検知できないことが多いようです。
新聞配達の人(小走り)が復路だけ記録されている・・ということがありました。
期待通りではなかった点
フリーズすることがある
「カメラにアクセスできないか、節電状態になっている可能性があります」と出て、モーション検知もライブ動画も使えない状態になりました。
Google アプリ側ではどうしようもなく、本体を一旦外して再起動することで解決しました。
再起動やリセットは小さい穴を棒で押し込むんですが、かなり小さい穴です。ボールペン等では押せず、iPhoneのSIMトレーを外すピンで無事に押すことができました。
ドアベルを押されたときに会話するまでのタイムラグ
ドアベルを押されて、通知が来て、アプリとドアベルが接続され、会話する・・・まで結構かかります。10秒ぐらいでしょうか。
やはり有線のドアベルとは速度が違いますね。
認識精度
AIにより荷物を持った人を「配達」と認識してくれたりするんですが、ランドセルを持った子供も配達員扱いしてしまいます。Uberバッグと見分けがつかないのかもしれませんね。
サイレンなどで侵入者を警告することはできない
スマホームでは動体検知、人感センサー作動時にアラームを鳴らすことができました。
在宅時でも侵入者があればアラームを鳴らして気づかせることが可能ですが、Nest Cam、Nest ドアベルだとプッシュ通知が1度鳴るぐらいですね。
充電に約5時間かかる
バッテリーは交換不能で、フル充電には5時間かかるようです。
長期の旅行前で「あっ、充電してない!」となった場合はあきらめるしかありません。予備バッテリーと交換できたらいいんですけどね。
バッテリーが極端に減ってきた場合は「ドアベルが押されたときだけ録画する」など、機能を限定することで延命してくれます(設定で変更可能)。
画質
プライバシーの都合上、実際の画像の掲載はできないのですが、かなり良いです。
スマホームのカメラに比べたら雲泥の差です。例えるなら「数年前のスマホのインカメラ」ぐらい。わかりにくくてごめんなさい。
プライバシー
ちょっと気になるのがプライバシーの侵害というか。
マンションだと角部屋の玄関ドアが通路を見通せる向きで設置されていたりしますよね。仮にここにNest ドアベルを設置すると
- 外出や帰宅時間
- 家族構成
- 置き配された
などが容易に把握できてしまいます。遠距離は難しいと思いますが少なくとも隣室に関しては正確にわかる気がします。
ドアスコープに張り付いていても同じ情報が手に入るので変わらないよ、という考え方もあるかもしれませんが設置するときは向きに配慮したほうが良さそうです。ちなみに20度の傾斜がつけられるスペーサーが付属しています。
やっぱりアメリカの広大な庭付き戸建てが設計のベースになっているのかもしれませんね。
Nest Awareは必須
月額利用料金を払わなくても使えますが、その場合は動画の履歴が3時間となります。
録画データを確認したくなるようなイベントが起きて必ず3時間以内にチェックできるかというと・・・かなり難しいです。
月630円(年払いだと6,300円)を支払うと一気に30日分に延長されますので、このプランがオススメです。人物の認識もこの有料プランに加入しないと使えません。
なお、常時録画したいという場合は月1,260円の「Nest Aware Plus」に加入することで10日分の連続動画記録が可能になります。
追記
Nest Awareには無料体験期間がありますが、その間に有料プランへの申込みを済ませておきましょう(実際の課金は体験期間終了後です)。
無料期間終了後に有料プラン申し込めばいいや・・・と思っていたら、無料期間終了と同時に過去の履歴動画がすべて消えてしまいました!
事件・事故が起きたあとだったらちょっと困っていたかもしれません。
まとめ
事実上ランニングコストがかかってしまうのが難点ですが、性能は申し分ないです。未来のドアホンですね。子供の帰宅もわかるし、置き配された荷物の監視にも役立ちます。
ちなみに既設のドアホンもあるんですが、みなさん既設のほうを押しますね・・・やっぱり見た目がドアホンぽくないから?