Likelyレビュー

買ったものを丁寧にレビューしていきます!たぶん。

指向性マイク「ECM-B10」を検証してみました

ソニーのショットガンマイクロホン、ECM-B10が届いたのでちょっと検証してみた結果をまとめてみます。
ソニー公式でも実際にマイクを使った動画が公開されていて、そちらでも性能の凄さはわかるんですが・・・やっぱりメーカー公式のはちょっと疑っちゃいますよね。

なお、書いている人は指向性マイクを初めて買ったレベルなのであしからず。

 


外部マイクとしては小型らしいのですが、外部マイク初心者からすると存在感がすごい。

 

買った目的

運動会や学校の音楽会を、観客の一人としてビデオ撮影するために購入。後方のノイズや風切り音を軽減できればいいなという感じですね。

製品のサイトを見るとVLOGやYoutuber向けっぽく思えますが、まあ気にしない。

 

カメラとの組み合わせ

同じくソニー製のDSC-RX10M4に装着して試してみました。1型センサーでズームがすごいやつです。

なお、ECM-B10はデジタル出力に対応しているのですが、RX10M4は対応しておりません。アナログでの録音となっております。

絶対にデジタルがいい!という方は、以下の機種が対応しているそうです。

  • α1
  • α9 II
  • α7R IV
  • α7S III
  • α7 IV
  • α7C
  • ZV-E10
  • FX3

ちなみにデジタル対応していないのにスイッチを「DIGITAL」にするとこんな画面が出て怒られます。
「間違ってデジタルにしたから録れてなかった!」ということは無いので安心。

 

 

ECM-B10の指向性切り替えについて

3種類の指向性が用意されています。

 

全指向性

前後区別なく、全方向の音を拾うモード。
このモードだったら内蔵マイクでいいような気も。

単一指向性

後方を除いた全方向の音を拾うモード。
前方だけでなく左右にも音源が存在する場合に使うんでしょうか。

鋭指向性

前方の音のみを拾ってくれるモード。
このモードでどれだけ後方の音をカットしてくれるかがポイントですね。

 

テストパターン

カメラ後方1メートルにノイズ発生源を設置、前方に音源はなし

1つ目のテストは、ノイズとして後方で音楽を流しながら無音の前方をビデオ撮影してみました。
内蔵マイクと比較しての感想です。

全指向性

内蔵マイクとほぼ変わらず。若干音が小さくなったかも。

単一指向性

かすかに聞こえますが、ほとんど消えました・・・!すごい。

鋭指向性

単一指向性とほぼ同じですね。ほとんど聞こえません。

 

単一指向性と鋭指向性がほぼ同じ結果になりました。ノイズ源が真後ろだったからですね。

 

前方で音楽を再生、後方からサーキュレーターでノイズ&風切り音を発生

テストパターン2つ目は実戦的に、前方からの音楽を強風下でも拾えるかというものです。
こちらも内蔵マイクと比較しての感想です。

なお、サーキュレーターはボルネードの大風量のものを使っています。

 

全指向性

サーキュレーターのファンの音は残っていますが、内蔵マイクよりも抑えられていますね。
ウィンドスクリーンのおかげでしょうか。

単一指向性

ファンの音はかなり軽減されています・・・が、「ボボ・・ボ・・・ボボボ・・ボボ」と断続的に風切り音が入ってしまっています。
ファンの音が抑えられているせいで際立ってしまうというか、これなら全指向性でずっとノイズが入っているほうがマシかもしれないというレベル。

鋭指向性

鋭指向性にしても同じですね。単一指向性と変わらない結果です。

うーん、ちょっと残念。

 

【追加】テストパターン2でノイズカット、ローカットフィルターを使ってみる

ECM-B10にはNCとLCというスイッチもあり

  • NC(ノイズカット):定常的な雑音をデジタル処理で除去
  • LC(ローカットフィルター):風切り音や空調、振動ノイズを低減

こんな機能がついています。

これまでのテストはいずれもOFFでした。テストパターン2はこれで軽減できそうなので試してみます。

ノイズカットオン

風切り音に対しては無力みたいですね。違いがわかりませんでした。

ローカットフィルターオン

こちらは効果ありです!「ボボボ」音が軽減されました。
しかし完全には消えませんね。もっとモフモフのウィンドスクリーンにしないとダメかな?

 

まとめ

強風下での性能はちょっと期待はずれでしたが、指向性に関しては満足できる結果でした。公式の紹介動画に嘘偽りなし。

おすすめの製品です。