今回はみまもりGPSの比較記事となります。
みまもりGPSとしては、これまでに下記製品を使ってきました。
- まもるっく
- まもサーチ
そして今回、まもサーチから「みてねみまもりGPS」に乗り換えました。
運営はmixiとのこと。ちょっと意外。
「まもるっく」はALSOKが提供するみまもり+かけつけサービスで、価格帯もだいぶ違いますので本記事では触れません。
使用感は過去記事を御覧くださいませ。
「まもサーチ」と「みてねみまもりGPS」は機能も価格も似たようなものなので、この2つを比較していきます。
なお、「まもサーチ」は第2世代が発売されています。本記事の「まもサーチ」は第1世代についての記載となります。
みてねみまもりGPS(左)、まもサーチ(右)
開封の儀
外装箱
ずっとつないできた我が子の手を
少しの間、離す瞬間が訪れました
こういうのいいですね。
- ストラップ
- USB-A ⇔ USB-C 充電ケーブル
- 本体
付属品はこの3つのみ。
本体はいたってシンプルで、USB-C充電ポートと、インジケータ、
ストラップホールしかありません。
位置情報の精度
「まもサーチ」と「みてねみまもりGPS」を一緒に持ち歩いてみました。
機器として測位方法はこのように差があります。どちらも公式サイトより引用。
- まもサーチ:GPS(みちびき対応)/ WiFi
- みてねみまもりGPS:GNSS(GPS / みちびき QZSS / BeiDou / Galileo / GLONASS) アシストGPS(A-GPS) Wifi携帯基地局 加速度センサー ジャイロセンサー
「まもサーチ」の"GPS"の内訳がわかりませんが、加速度センサー、ジャイロセンサーが搭載されている「みてねみまもりGPS」の方が、期待できます。
なおネットワークについて、「まもサーチ」はソフトバンク LTE、「みてねみまもりGPS」はドコモ LTEとなっています。
測位間隔も変更できて
- まもサーチ:2分 or 5分
- みてねみまもりGPS:1.5分 or 3分
このように選べます。
もちろん測位失敗などでこの間隔通りとは限らないのですが。
GPSが良好に受信できそうな場所で両製品を同時に持ち歩いてみましたが、精度はほぼ同じぐらい・・でしょうか。
加速度センサーやジャイロセンサーが活きる場所でも試してみたいですね。
ジオフェンスの精度
「まもサーチ」から「みてねみまもりGPS」に乗り換えを決意した理由の一つが、ジオフェンスの動作が不安定という点です。
エリアに出入りしたときに通知が来るように設定できるのですが、「まもサーチ」では来ないことが多発。
ジオフェンスの設定そのものについては
- まもサーチ:半径100m〜1000m(100m刻み)
- みてねみまもりGPS:半径100m〜300m(5m刻み)
となっています。
学校や家などはGPSの測位誤差を含めて300mあれば足りるのですが、普段遊んでいるエリアから出たかどうか?については、自宅から半径1,000mを設定して活用していたので、「みてねみまもりGPS」の上限が300mというのはちょっと残念。
5mで刻めるのが本当ならば、モノの追跡用としては使い所があるのかもしれません。100mだと気づいたときには遅い・・・ということもありそうです。
なお、「みてねみまもりGPS」にはAIによる「みまもりスポット」の追加機能があるらしい。
よく行く場所を学習するのだとか。学校と家は登録しちゃったので、提案されることはもう無いかも。
「みてねみまもりGPS」は、今の所は問題なく通知してくれています。
通知
どちらもプッシュ通知、メール通知が選択できます。両方ONも可能。
なにか事件が起きた場合は、プッシュ通知だけでは記録が残らないのでメール通知もONにして運用しています。
「みてねみまもりGPS」は、見守りエリアごとにON/OFFが出来ます。
現在地・移動履歴の確認しやすさ
基本的にどちらも変わりませんが、「まもサーチ」は現在位置と移動履歴の切り替えが必要なのに対し、「みてねみまもりGPS」には切り替えがありません。
切り替えさせる必要性も感じないので、「みてねみまもりGPS」の方がいいかな、という感じです。
バッテリーの持ち
バッテリー持ちは乗り換えを決意させた理由の2つ目。
これは圧倒的に「みてねみまもりGPS」の勝利(のはず)です。
1800mAhという大容量のバッテリーを内蔵しています。公式サイトによれば、1日3時間の利用なら1ヶ月持つとか。
本当なのかどうか、後日追記予定です。
2021/4/8 バッテリーについて記事を書きました!
「まもサーチ」は350mAhなので数値上は1/5ぐらいですが、バッテリーの持ちは2日ぐらいです。N日の晩からN+1日の朝まで充電すると、N+2日目の下校時にバッテリーが無くなっていることが多いですね。
徒歩の登下校にしか使っていないし、通学路も電波状況が悪いことも無いのですがちょっと短く感じます。
デザイン
どちらも非常にシンプルなデザイン。まもサーチにはボタンが1つありますが、みてねみまもりGPSにはボタンもありません。
バッテリー容量の差のせいか、重さは
- まもサーチ:20g
- みてねみまもりGPS:51g
とだいぶ差があります。数字上は2.5倍とはいえ、30gの差なので無視できるでしょう。
子供の見守り以外の用途に使う場合、たとえば貴重品や車、バイクなどの場合は、軽く小さい「まもサーチ」の方が適している場合があるかもしれませんね。
ちょっと残念なのは、本体ケースがちょっとずれてる点。
コスト
初期費用
- まもサーチ:2,980円(私が買ったときは4,980円ぐらいだったはず・・・)
- みてねみまもりGPS:5,280円
キャンペーン中は3,800円(2021/3/29現在)
「まもサーチ」がいつの間にか値下げされていましたが、ほぼ同じ値段。
今の所、「みてねみまもりGPS」はアマゾンでしか買えないようです。
月額費用
月額はどちらも同じく528円/月です。
「まもサーチ」は割引の年額プラン(5,500円/年)が用意されています。長期間使う決意があればすこし節約出来ます。
決済方法はクレカのみ。
全体の操作性
アプリの操作性は似たりよったりですが、「みてねみまもりGPS」のほうが優れています。
最大のポイントは
「設定変更がすぐにできる」
という点です。
何を言ってるかわからないと思いますが、「まもサーチ」は静止状態ではスリープしていて、歩くなどの振動により動き始める仕様のようです。
そのため、測位間隔の変更や電源オフなど本体側の変更はスリープ状態では反映されません。
変更リクエストを送って・・・
からの失敗。
これが最高にストレスでした。
自宅においてある「まもサーチ」の設定を変える場合は、本体をしばらくフリフリしてからすかさず設定変更リクエストを送る、という作業が必要でした。
「みてねみまもりGPS」ではそのようなことをせずとも反映されることに感動・・・いやまあ普通なんだけど。
その他
離れたら通知
「離れたら通知」という、スマホと「まもサーチ」をBluetoothで連携して子供が離れたときにお知らせしてくれる機能です。
使ったことがないので評価出来ないのですが、みてねみまもりGPSには無い機能です。
充電方法
「まもサーチ」は専用の充電台にマグネットで取り付けます。「みてねみまもりGPS」はUSB-Cを直接刺すタイプ。
旅行などに持っていく場合は、専用の充電台なんて邪魔なのでUSB-C直結の方が利便性は高いですね。
モバイルバッテリーでも充電できます。
本体からの通知
まもサーチは本体のボタンを押すことでアプリに通知することができます。
「お迎えに来てほしいときにはボタンを押してもらう」などのルールを決めておけば便利に運用できます。
みてねみまもりGPSの本体には一切ボタンがなく、そのような運用は出来ません。
歩数計
「みてねみまもりGPS」には歩数計が付いていて、移動履歴とともに歩数が表示されます。
特段役に立つことは無いかなと思いましたが、
歩数の増加がなく移動している = 誘拐・・・?
などと推測ができるのでよいかも。自転車やキックボードの可能性の方が高いですけど。
ちなみに歩数計の精度ですが、同じ距離を移動して
- iPhone:3,448歩
- みてねみまもりGPS:3,513歩
と、だいだい一致する結果に。精度は高そうです。
まとめ
以上、「まもサーチ」と「みてねみまもりGPS」の比較でした。
まもサーチの不満点だった
- ジオフェンスの通知不安定
- バッテリー持ち
この2点は解消されそうで、 よかったです。
でも「本体のボタンを押して通知」機能はちょっと欲しかったな。これまで役立ったことは無いので何のためかというと念のためなんですけど。
まあ1年も使えばバッテリーが劣化してまた買い換えることになると思いますので、しばらく使ってみます。
なにか気づいたことがあれば追記します。
気になった方は、初回生産分キャンペーンで安くなっている今、ぜひお買い求めください。
さて、まもサーチの本体はどうやって捨てよう。譲渡不可らしいので捨てるしかないのですが、バッテリー内蔵機器は捨てるのがめんどくさいんですよね。
2021/11追記 AirTagを見守りのために買ってみました。